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その六、天地明察(沖方丁)

天地明察 天地明察(沖方丁)

本屋大賞は毎年チェックしてますので、天地明察という本自体は大分前から知ってはいました。早く読みたいと思っていたので文庫本化されるまで他の作家の本を読みながら待っていました。そして文庫本化され次第、即買いです。

主なストーリーは・・・

徳川四代目将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ち上がる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明歴は正確さを失い、ズレが生じ始めていた。改歴の実行者として選ばれたのは・・・(文庫本の裏表紙参照)

というふうになっております。そしてこの「天地明察」は以下のあらゆる賞を取りまくり・・・

2010年 本屋大賞
第31回 吉川英治文学新人賞
第7回 北東文芸賞
第4回 船橋聖一文学賞
2011年 大学読書人大賞

と、これだけ受賞しまくっているとなると、当然こちらとしても読む前からかなりハードルを上げてページをめくるわけですが・・・・・・面白い。実に面白かった!

ひたすらに一つの目標を目指して同じ志を持つ者同士が練磨し合う。そういった関係が全体としてとても気持ち良く清々しい・・・憧れてしまいます。

勉強のできる謙虚で清々しい青年が、いつの間にか人間関係や利害関係をも上手く渡り歩く強くしなやかな人格の鎧を纏っていく様には、感嘆してしまいました。

このような素晴らしい小説を書くことが出来る作家がいたとは、世の中はやはりまだまだ自分の知らない天才的文豪作家達がひしめいているのですね。

「天地明察」内で出てくる算術家が算術家へ送るのとはちょっと意味合いは違うかもしれないけれど、文学好きな自分からから文学好きな(多分)作家沖方先生にも敬意と畏怖を込めて同じ言葉を送らせて頂きたい。「明察であった」と。

そしてこの沖方丁という作家はマルドゥックスクランブルというSF小説も書いていたようです。こちらも早速読んでみたのですが、本当に同じ作家が書いたのだろうか、と思うほど雰囲気の違った作品になっています。

辛口で有名なアマゾンレビュー欄でも絶賛の嵐。アニメ化もされています。

マルドゥックスクランブルは癒し系ではなく、どちらかというとダークな世界観の作品でしたが、面白かったです。天地明察とともにオススメします。

窓の風景その6