癒しのコツ~茶と骨~
骨 茶道のコツ
骨 続・茶道のコツ
読 読書のコツ
音 音楽のコツ
食 食のコツ
食 続・食のコツ

その九、ルパンの消息(横山秀夫)

ルパンの消息(横山秀夫) ルパンの消息(横山秀夫)

完成度の高さがホントに凄まじい。良作過ぎて文庫本なのに贅沢品と感じてしまうほどです。横山秀夫天才!

主なストーリは・・・

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。(文庫本の裏表紙参照)

過去へのフラッシュバックを織り交ぜながら、時間の流れの中で解き明かされていく謎の数々、繋がっていく点と点、推理、サスペンス、青春ドラマ、一行たりとも無駄のない濃密な文章、・・・読み終えた後の爽快感。この作品に出会えたことに感謝。

素晴らしいとしか言えない。これまでに読んだ小説の中で初めて「星を継ぐもの」に匹敵する面白さでした。今のところ、自分の中でJPホーガンに対抗できるような日本人作家は、横山秀夫以外は知りません。

良い小説は何度も読み返したいと思わせるものですが、ここまで圧倒的な良作になってしまうと、読み終わった後の感動を大切にしたいが為に、そっと本棚に置いて眺めていたくなります。表紙を見つめているだけで読み終わったあの時の感動がじんわりと思い返されていくようです。もはやインテリア。

横山秀夫 これまでにも横山秀夫作品はかなり読んできたので、まとめて紹介します。「第三の時効」「看守眼」「臨場」「深追い」「動機」「出口のない海」「クライマーズ・ハイ」「半落ち」「陰の季節」「震度0」

半落ち(横山秀夫) 今のところの横山秀夫作品の中で一番良かったと思うのはこの「ルパンの消息」ですが、次に良かったのは「半落ち」です。

主なストーリは・・・

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。(文庫本の裏表紙参照)

「半落ち」の次に良かったのは・・・

駄目だ決められない!!・・・どれも甲乙付け難い!!

こういう作品があるから横山秀夫は止められない。さて、あとはまだ読んでいない横山秀夫作品を読みつつ、新作の「64」が文庫本化されるのを待つのみです♪

「64」のアマゾンレビューを見ると、またとてつもない良作であることが期待できそうです。横山作品はハードル上げて読んでも必ずそのハードルを大きく上回った感動を与えてくれることが当たり前の作家。素晴らしい!

窓の風景その9