癒しのコツ~茶と骨~
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その十二、茶のレビュー

生産されている日本茶の7割以上は「やぶきた」という品種ですが、それ以外に「ゆたかみどり」や「おくみどり」など、香りや苦み、渋み、甘味などにそれぞれ特徴があります。更に緑茶には「煎茶」に「玉露」に「かぶせ茶」といろいろな種類があります。これは生葉の酵素の止め方や止めた後の加工の違い、そして原料となる葉の育て方の違いなどに寄るものです。

少し風味の違いを説明しておきますと・・・

「かぶせ茶」
覆い香と呼ばれる青のりにも似た香りをもつ煎茶と玉露の中間のような味です。

「玉露」
かぶせ茶よりも旨身がつよく、覆い香もはっきりとしています。茶葉を贅沢に使って少量を淹れるという、旨身を凝縮させるような淹れ方も特徴です。生産量が少ない為珍重されています。

「ほうじ茶」 煎茶や茎茶等を高温で炒ったものです。炒ることでカフェインが破壊され、渋みがほとんどなく香ばしく軽くてさっぱりとしていて、胃に優しいお茶になります。カフェインがないので子供でも安心して飲めます。就寝前のお茶にもちょうど良いです。

「玄米茶」
干飯を炒って煎茶や番茶などにブレンドしたものです。玄米の名はつくものの、使われているのは玄米ではなく白米やもち米であることが多いです。ほうじ茶と同じく香ばしさが魅力のお茶です。

「粉茶」
製造過程中に出た葉や茎の細かな欠片を集めたものです。急須に入れてお湯を注ぎ10~20秒程度おいたら濃厚な味わいが楽しめる手軽さが魅力です。鮨屋のお茶やティーバックの原料茶としても使われています。

さて、茶室の茶葉紹介のコーナーも充実してきて、ほうじ茶の欄も出来ました。(事情により茶葉紹介のコーナーは縮小しました。事情というのは次から次へと種類が入れ換わり過ぎてレビューが追いつかないからです)

しかし、ほうじ茶のレビューって難しい。緑茶のレビューならまだやれるのですが・・・ほうじ茶となると・・・もうわからん。そもそもボクの味覚も絶対ではありませんし、あくまでも「お気に入り」ではあってもその茶葉が一番美味しいという判断を下しているわけではないことをご了承ください。

現在は茶の特徴を「骨」「渋」「甘」「香」の4つで大きく項目分けしているのですが・・・ちょっと表現にインフレが来ている気がします。何か考えなければならないかもしれませんね。

あと日本各地の茶の産地には品評会というものがあり、そこに出品されたものは「OO茶品評会出品茶」などとパッケージに記されることもあります。

項目もとても細分化されており一等二等三等などの賞もありますが、なかでも農林水産大臣賞が最高賞です。入賞茶ではなくても、出品すること自体ある一定のクオリティに達している表れとなります。品評会の中でも全国茶品評会が最大規模なので、この品評会の評価を貰った茶葉であればまず間違いないでしょう。

正直、コレを言ったら元も子もないのですが、ボクのレビューを参考にするよりもこういった品評会の審査のお墨付きを受けた茶葉を購入した方が良いかもしれませんね。

ちなみに日本茶と同じように日本酒にも品評会があります。その名も全国新酒鑑評会。日本茶の評価会はどうか知りませんが、実はこちらの全国新酒鑑評会は批判も多いのです。詳しく説明すると長くなってしまうので簡単に言うと・・・要は本当に日本酒の未来を考えれば審査基準がおかしくないか?という意見が消費者だけでなく、生産者である蔵元からもあるのです。

作り手としては、本当にいいモノを消費者に届けたいと思っている。しかし実際は大手企業にとって都合のよい利益の出やすい商品ばかりが市場を占めてしまっている。本当に良いモノを知らないから、消費者が業界そのものから離れてしまい、業界自体が廃れてしまう。そのズレをなんとか矯正していかなければ業界に未来は無い。

そういった思いからか最近では、この全国新酒鑑評会の審査基準とは一線を画した新たな品評会を開いていこうという動きも出てきています。本で言うと芥川賞や直木賞とは別に本屋大賞を設立しようという動きみたいなものです。

ボクの趣味の一つであるサーフィンなんかでも実は似たような事情があるのですよ。実は大手のスポーツ用品店に売っているサーフボードは粗悪な大量生産品で、店員もサーフボードが売れれば良い、と割り切っていい加減にサーフボードを売りつけてしまうことが多いんです。

しかし本当に気持ち良くサーフィンをするならば、それぞれの体格に合ったボードをオーダーメイドするのが一番良いのであって、大量生産品は決して良くはありません。本来は一つ一つのボードが手作業で作られるものであって、機械で大量生産するものであってはならないのです。

サーフィンの本当の魅力に気付かないが為に世の中にサーフィンが広まっていかない。そこには、いつの時代も一部の既得権益の為に、未来の発展の姿が犠牲にされてしまうというお決まりの事情があります。

本当に良いモノを消費者の下へ届ける。遠周りでもそれが業界の発展につながることは間違いないでしょう。少しでもその動きの手伝いがしたいものです。

やぶきた煎茶 さて、茶でも飲むか。先日またイオンに行って、僕のお気に入りのやぶきた煎茶を購入してきました。これは美味しいんですよ。

イオンなどショッピングモールは売り上げが不調で苦しんでいるらしいですね。トップバリューのファンであるボクとしては頑張って欲しいものです。

窓の風景その13